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Channel: 若者よ環境を語れ 〜大学生による市民講座レポート〜
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全体感想:垂水 〜「伝える」ことの難しさ〜

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こんにちは! 

インターン生の垂水です

 

12月7日(火)、「市民のための環境公開講座」は無事に終了しました。

7月から約半年の間、様々な立場にいらっしゃる講師の方からお話が聞けて

たいへん勉強になることばかりでした。

 

どの講師の方も身近な問題について考えると同時に

世界規模での問題についても活動していらっしゃる方ばかりで、

自分の視野の狭さを痛感しました

環境問題に関する国際会議のテレビには映らない努力や苦労、

NPO/NGOと一緒になって積極的に環境問題に取り組む企業の多さ、

現在は恐竜絶滅時代の1,000倍の規模で種の絶滅が起こっていることなど

初めて知る事実に多くの衝撃も受けました。

 

私は、このブログを一緒に執筆している長谷川さんと違って

どっぷり環境教育につかっている生活をしています。

大学院で勉強していることも環境教育や自然体験に関することですし、

連休になるとキャンプや日帰りプログラムのお手伝いに行っています。

インターン先にJEEFを選んだのも、

ここなら環境教育の情報がたくさん集まって

自分の今後に大きなプラスになると考えたからです。

 

そのため長谷川さんが市民講座を通して感じたような

大きな葛藤は特になかったのですが、

講座で学んだ「知識」を伝えていくこと、

知識だけでなく行動してもらえるよう心に残してもらうこと、

そういった難しさを以前よりも感じるようになりました。

 

たとえば今年のテーマである「生物多様性」のお話の中で

生態系サービス、いわゆる「自然の恵み」の経済価値があまりに桁違いで

自然の力の大きさに、とても驚いたのですが

実は、話を聞いてすぐにピンと来たわけではありませんでした。

 

このレポートを書く時に「どうすれば読んでいる方にもこの凄さが伝わるんだろう」

といろいろ考えた結果、生態系サービスを国家予算などと比べてみれば

分かりやすいかもしれない、と思って調べてみたところ、

あまりに桁が違いすぎて並べるものがない、と分かりました。

その時やっとその凄さを実感し、本当に驚きました。

 

もし私がその回のレポート担当でなかったら、

またはレポート担当だったとしても「分かりやすく伝えよう」という意思が弱かったら、

私の中でこんなに強く衝撃として残らず

「へー、そうなんだ」の一言で済ませ、すぐに忘れてしまったかもしれません。

でもこれを誰か別の人に伝えようと思った時…

 

どうだったのでしょうか。

 

私の衝撃は、レポートを読んで下さった方に

 

少しでも伝わったのでしょうか。

 

私は野外編も含む全13回の「市民のための環境公開講座」

すべての講座に参加させて頂きましたが、

どの回も非常に考えさせられるお話ばかりでした

 

また、質疑応答もさまざまな視点や立場の方から

時には厳しい質問もあり、受講者の方々の環境に対する意識の高さも感じました。

 

今度は私たち受講者が、

講座で学んだことを自分の生活や行動の中に活かし

周りの人たちに伝えていく番だと思います。

この半年間ずっと講座の運営を手伝わせて頂きましたが、

特に苦労したのがこのレポート記事でした。

「分かりやすく伝えること」

とても大切なことだけど、同時にとても難しい、と痛感させられました。

あと1年の学生生活でいろいろ試行錯誤しながら、

私なりの方法を見つけていきたいです。

 

最後に、

これまで読んで下さった皆さま。

お付き合いありがとうございました。


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